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犬の腎臓病手づくり食|食事量の決め方

 

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このページでは、腎臓病のわんちゃんが1日に食べるべき、食事の量を計算する方法を紹介します。

 

食事量の目安の簡易版は各レシピのページに記載していますが、ここではもう少し詳しく、カロリーの計算もしてみたいと思います。

 

また、太っている子、やせている子の食事量の計算もこちらで紹介していきます。

 

目次

 

1.必要カロリーの算出

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まず、下の表によって1日当たりの必要カロリーを求めます。現在の体重を当てはめて、該当する列の数字=カロリーを確認してください。

 

  体重        肥満ぎみ         標準          やせぎみ  
~1.5kg 130 150 170
1.5~2kg 160 180 210
2~2.5kg 190 220 250
2.5~3kg 220 250 280
3~3.5kg 250 280 320
3.5~4kg 270 310 350
4~4.5kg 300 340 380
4.5~5kg 320 370 420
5~6kg 370 420 480
6~7kg 420 480 540 
7~8kg 460 530 590
8~9kg 500 580 650
9~10kg 550 620 700
10~12kg 630 720 810
12~14kg 700 810 910
14~16kg 780 890 1000
16~18kg 850 970 1100
18~20kg 920 1050 1190
20~22kg 990 1130 1270
22~24kg 1060 1210 1360
24~26kg 1120 1280 1450
26~28kg 1190 1360 1530
28~30kg 1250 1430 1610
30~35kg 1410 1610 1810
35~40kg 1550 1780 2000
40~45kg 1700 1940 2180
45~50kg 1840 2100 2360
50~60kg 2110 2410 2710

 

標準的な体型の子の場合は、中央の「標準」の列の数字を使用してください。

 

太っている子の場合は、「肥満ぎみ」の列の数字を使います。ただし、これはあくまでも体重の"維持"を目的としたものであり、ダイエットを意図したものではありません。

 

原則として腎臓病の子はダイエットをするべきではありません。多少太っていても、肥満による実害がない限り減量はさせず、現状維持を目指しましょう。

 

やせている子で、体重を増やしたい場合は右列の「やせぎみ」の列に記載のカロリーを使用してください。

 

ところで、うちの子は標準体型なのか?それとも太っているのか?、やせているのか?は意外と判断が難しいものです。

 

自分では適正体重だと思っていても、実は肥満気味であったり、実はやせすぎだったなんてことも珍しくはありません。一度、獣医師などの専門家の意見聞いてみることをおすすめします。

 

2.レシピのカロリーを確認する

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当ブログで紹介しているレシピには、すべて総カロリーを記載しています。詳しくは各記事を確認してください。

 

野菜を入れる場合は、表記よりも多少カロリーは増えることになりますが、実際には必要カロリーの個人差の方が大きいため、それほど大きな影響はありません。

 

食餌療法の本質とは関係の薄い部分でレシピが煩雑になることを避けるために、あえて野菜を計算に入れず、自由裁量としています。

 

3.ごはんの重さをはかる

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調理が終わったら、キッチンスケールを使って作ったごはん全量の重さを計っておきましょう。同じレシピで作ったとしても、普通は完全に同じ重さにはならないからです。

 

また、使う野菜の量によっても重さは変わるため、すべての調理が終わってから計量するようにします。

 

4.計算する

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❶必要カロリー(kcal)   

           >上記表より

❷レシピ全量のカロリー(kcal)

           >各レシピページより

❸レシピ全量の重量(g)

           >調理後に計量

 

これを次の計算式にあてはめると、1日あたりの食事量を求めることができます。

 

1日当たり食事量(g)=❶÷❷×❸

 

例)体重6.5kgで標準体型のとき、表から必要カロリーは480kcal。レシピの総カロリー1050kcal、作ったごはんの重さが850gだったとき。

480÷1050×850=388.57

四捨五入して390gが1日の食事量です。1日2回の食事であれば半分の195g、3回なら130gが1食分になります。

 

5.モニタリング

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さて、上記で計算してきた食事量はおおまかな目安になります。実際にはカロリー消費量には個人差があり、その量では太ってしまったり、逆にやせてしまったりすることがあるので、注意が必要です。

 

本当にその子にとって適切な量かどうかは、実際にしばらく食べてみて、体重の変化を観察していくしかありません。原始的ですが、これが最も確実な方法なのです。

 

出来れば2週間に1回、最低でも1ヶ月に1回は体重をチェックしましょう。

 

きちんと食べているのに体重が減ってしまった場合は、10%ずつ食事量を増やします。

 

適正体重以上に太ってしまった場合は、10%ずつ減らして、それ以上体重が増えないように調節してください。この際、必ずしも元の体重に戻す必要はありません。

 

繰り返しますが、ダイエットは腎臓病の子にとって危険な行為です。自己判断で減量を試みることのないようにしてください。

 

なお、体重はいつも同じ体重計で計ることも大切です。違う体重計で計ると、誤差によって異なる数字が出ることがあるからです。

 

可能であれば、動物病院で毎月診察をうけて、体重を測ってもらうのがベストな方法だと思います。

 

おわりに

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レシピページよりも、少しだけ細かく食事量を設定する方法をご紹介しました。

 

ここで計算した食事量は単なる目安です。言ってしまえばアバウトな推定、不正確な机上の空論に過ぎませんので、計算上の数字にはこだわりすぎないようにしてください。

 

本当に大切なのは1.〜4.の食事量を決めるプロセスではなく、5.のモニタリングです。

 

一度計算したら終わりではなく、繰り返し、継続的に愛犬の体調を観察し、管理をしていくことが重要です。

 

腎臓病との長い戦いは、日々の小さな心がけの積み重ね。しっかりと、着実に歩んで行きましょう。